レインツリーの国

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レインツリーの国

有川浩さんの「塩の街」を読みました。彼女の作品は、紹介してもらった「図書館戦争シリーズ」から読み始め、その後「阪急電車」「レインツリーの国」を読んで間違いなくおいらの好みの作家さんだと確信し、デビュー作である本作から順に読んでいこうと思ったのです。

で、本作ですけど設定は多少奇抜ながらよく練れているし、何よりも苦境に陥った時の人間の生の感情というか、どうしても利己的になってしまう人間の本性みたいなのが剥き出しに書かれていて、とっても考えさせられました。決してキレイごとではない、おそらくは同じほくろ除去 東京状況ならおいらも考えてしまうこと、人として正しいか正しくないかと問われれば、きっと正しくはないけれど、そう考えてしまうのが人間であると思わされるような心象風景が展開されていました。

その中でも特に気に入った一節がこちら。
「○○にもしものことがあったら、たとえ世界が救われたってそんな世界には何の意味もないのだ。○○の命が危険にさらされるくらいなら世界なんて救われなくていい。あと少しで世界が終わるとしても、その少しを無事で生きていてほしい。」